2015年7月アーカイブ

玄関先で迎え火を焚き、先祖を迎え入れ、

最後の日には送り火で送り出す。


お盆の頃になると思い出す原風景があります。

 

私の父は、私が生後5か月の頃他界したので、

写真でしか父の姿を知りません。

ですから、迎え火で迎えるのは写真の中の若い姿の父でした。


お盆の3日間は父が家にいると思うと、悪さもできず、

それはそれは、とてもいい子にしていました。

 

その頃の習慣でしょうか、

何か困ったことがあったり、答えがほしい時、

いつもこの父に語りかけます。


ちょうど米映画『GHOST』

恋人役のパトリック・スウェイジが演じた幽霊や

宮崎駿のアニメ映画にでてくるトトロのように、

私をいつもどこかで、ずっと見守ってくれていると

信じているからかもしれません。

 

前職でのこと、店頭でのサービスについての研修の中で、

「あなたを一番愛してくれた人」のことを思い出してください。

と私はスタッフに話しかけました。

それぞれが、一番愛してくれた人に想いを馳せる時間は、

ほんの23分です。


するとどうでしょう、どのスタッフの目からも大粒の涙がこぼれます。


「そう、今あなたの胸の中に訪れたあなたを一番愛してくれた人、

その人が喜んでくれるようなこと、

その人に褒めてもらえそうなこと。

そんなサービスをしてほしいのです。」と続けます。

 

心を無にする時間。

それは今まであなたを愛してくれた人に出会う時間かもしれません。


お盆の季節、

お肌だけでなく、ちょっと心をすっぴんにしてみるのも

素敵かもしれませんね。

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プロフィール

蟹瀬 令子

かにせ れいこ

上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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