2012年10月アーカイブ

紺のひとり膳は豚汁

2012/10/04 22:10

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今はやりの、富士山のお皿に柿の葉寿司をのせ、

昨夜の煮物の残り野菜を使った簡単豚汁を

大きな朱の漆椀に入れると立派な一品に。

厚めの卵焼きが箸休め。

そして、デザートは

とらやの秋の味覚、クリ羊羹。

ひとり膳は一人で食べるから、ひとり膳というのではない。

ひとり分ずつお膳にのせてサーブするからひとり膳なのだ。

昔はこうやって、ひとり分を残さず食べることをしつけられた。

今はひとつ盛りを家族で小皿に取り分ける。

何度もお替わりするうちにとりすぎて残すことも。

昔の人は食べ物を大事にする知恵を

ひとり膳というカタチで、日々の暮らしに活かしていたんだなあ。

 

 

 

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赤のひとり膳

2012/10/03 21:09

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今夜は、有田焼の入りこ碗に煮物、汁物、ご飯をいれて、赤のひとり膳。

煮物は筑前煮。福岡ではよくお正月に食べる料理で「がめ煮」という。

上京したての19歳のころ、小料理屋で「がめ煮」といって注文したら、

「亀は扱っていません」といわれた。亀か。

所変わればだなあと思ったことを今でも思い出す。

 

DSC06101.JPG鶏肉と根菜類の煮物は体にいいからと

子供のころよく食卓にあがった一品。

ダシは茅の舎(かやのや)の野菜だし。

これは忙しい主婦には本当に強い味方だ。

料亭のような味に仕上がる。

 

「体は食べたものでしかつくられない。

だから、いつもきちんと食べなさい。」

明治生まれの祖父の口癖だった。

確かに。先人はいつも正しい。

ジャンクフードでおなかを一杯にしていた若い頃より、

少量でも手料理を食べている今のほうが体調がいい。

からだはまるでリトマス試験紙のようだ。

 

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とにかく器が好きだ。

若い頃からお小遣いがあれば、ファッションではなく、

器につぎ込んできた。

時間があるときは、洋服屋さんより器屋さんにいることが多い。

日曜日もそうだった。

久々にミッドタウンTIME&STYLEにはいった。

すると、美しい急須が目に飛び込んできた。

まるで私を呼んでいるようだった。

 

 

手にすると軽い。

しかし、一点気になる。「裏漏りはしないだろうか」

急須のような実用品は機能美でなければ意味がない。

で、店員さんにお願いした。

「裏漏りしないか、試してもらえませんか」

「ええ、いいですよ」という声と同時に、すぐにキッチンで試してくれた。

合格だった。

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美人急須の出身は長崎の波佐見。

白磁のようなその表情が「おいしいお茶をいれますよ」と

語っているようだった。

今は我が家の食器棚に並んでいる。

美しい急須から注がれるおいしいお茶。

至福のときは普通の暮らしのなかにある。

 

 

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プロフィール

蟹瀬 令子

かにせ れいこ

上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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