2010年7月アーカイブ

3年目の開花

2010/07/26 01:01

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DSC03427.JPG軽井沢の紫陽花は夏に咲く。

 3年前、当地に自宅を建てた時、道路に面した庭に250本もの紫陽花を植えた。色はピンク。幸せの色である。植木屋の親方に「ピンクの花、咲きますか」と聞いたら、「それはわからん、土に聞いてみなきゃな」といわれた。

 

それから待つこと3年。1年経っても、2年経っても葉っぱばかりの紫陽花に、しびれを切らしていたそんな3年目の7月、見事にピンクの紫陽花がそこかしこに咲いた。それはもう嬉しくて、嬉しくて、写真を撮ったり、紫陽花小路を何度も行ったり来たりして、子供のようにはしゃぎまくった。「紫陽花咲いたよ、紫陽花咲いたよ」と読書中の夫に告げると「どれどれ」と紫陽花に挨拶をするために腰をあげた。嬉しそうだった。

 

DSC03434.JPG道路を通る人が借景を楽しめるように、夏は「紫陽花の家」。秋は「紅葉の家」にしよう。それはとても時間がかかる仕事だった。植物の声に耳をすませ、様子を観ては養生をし、防虫などを施しながら、ゆっくりと待つ。ちょうど商品を育てることと似ていた。生活者の声に耳をすませ、市場を観てニーズを発見し、本物として花開くためにじっくりと育てる。

 

スキンケアブランド、レナジャポンを立ち上げて、今年の11月で丸3年を迎える。スキンケア市場という厳しい競合の世界に挑んだのはわけがあった。生活者の声が聞こえたからである。肌で悩んでいる一握りの人の声であったかもしれないが、その声に応えたいと思った。半ばボランティで開発した商品は今、たくさんの方から支持をいただけるようになった。

 

じっくり、大切に育ててきたブランド、レナジャポンは、朝露をたっぷりと浴びた紫陽花のように開花しようとしているように思える。ボトルも同じピンク色。なんだか、とってもいい予感がする。

 

「レナジャポンも紫陽花もひと様のために」、そろそろ、そんな心境に達する年齢になってきたようだ。

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プロフィール

蟹瀬 令子

かにせ れいこ

上智大学文学部英文学科後、博報堂に入社し、コピーライターやコピーディレクターとして活躍。1999年、「ザ・ボディショップ」を日本で展開するイオンフォレストの代表取締役社長に就任。
ケイ・アソシエイツ代表として、外資系企業、および国内企業のブランディング、マーケティングを手がける。2007年スキンケアブランド、LENAJAPONを立ち上げ現在にいたる。

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